中学校で習った平方根について改めて学習します。 平方根は無理数の例としても既に出てきましたね。
目次
平方根
2乗すると
この記号
次に平方根の性質を確認しておきましょう。
のとき のとき
1つ目は平方根の定義ですね。
2つ目は
3つ目について
実数
次に平方根の公式を確認しておきましょう。
1つ目は
2つ目は左辺,3つ目は右辺の2乗を計算してみればすぐに確かめられます。
この公式が根号の計算の基本になります。 根号をまとめたり,根号中の平方因数を根号外に出したりできます。 平方因数とは素因数分解したときに平方(2乗)の形にできる因数のことです。
下の計算例のように根号の中には平方因数を残さないようにします。
2重根号
根号の中に根号がある
2重根号の外し方を説明します。
上の例で見たように2重根号は
計算例を見ましょう。上の
まず
このとき
足して
もし
確認問題
次の計算をしてください。
答え
次の式の2重根号を外してください。
答え
-
とおきます。 このとき なので です。両辺を見比べると
なので です。 以上より です。 -
とおきます。 でなければならないことに注意です。このとき
なので です。 なので,上式は です。両辺を見比べると
なので です。 以上より です。
次の数の整数部分・小数部分を答えてください。
答え
-
など有名な平方根の値は知っていると思いますが の値なんて知りませんよね。 どうやって整数部分・小数部分を求めたらよいでしょうか。例えば
, ですよね。 このように整数を平方根で表すと根号の中身は平方数になります。 この値を使えばあらゆる平方根の大きさを知ることができます。問題の
でいえば なので です。 これで の整数部分は ,小数部分は であることが分かります。 このように平方数の比較を行うことで,平方根の大きさも分かるわけです。 -
(1)と同様に考えると
なので です。 したがって です。 しかしこれでは の整数部分が なのか なのか分かりませんね。こういうときは
と変形しましょう。 こうすれば なので と分かります。 したがって の整数部分は ,小数部分は です。