平面図形第 16 回

【まとめ】平面図形の証明道具

はじめに

前回までで数学Aの平面図形を一通り学びました。 ここで平面図形の証明問題を解くうえで必要な「証明道具」をまとめておきましょう。

また,高校数学でも中学で学んだ「証明道具」が必要になります。 中学の「証明道具」については,こちらで復習できます。

目次

共点の証明

いくつかの直線が\(1\)点で交わるとき,それらの直線を共点であるというのでした。 \(3\)本の直線が共点であることを示す方法を確認しましょう。

共点を示すには,共点であるための条件,すなわち共点条件を把握しておく必要があります。 代表的な共点条件は\(3\)つあり,\(2\)つは中学レベルです。

共点条件(中学レベル)

\(3\)直線が次のいずれかを満たすとき,それらは共点である。

\(2\)直線の交点をもう\(1\)つの直線が通る。

\(2\)直線ずつの交点が一致する。

これらの発想は,\(3\)本の直線を同時に扱うことはせず,\(2\)つずつのペアで考えるというものです。 ①は「直線・直線ペア → 交点・直線ペア」,②は「直線・直線ペア → 交点・交点ペア」で考えます。

角や辺の二等分線のように,直線の性質などがはっきりしている場合,この共点条件が使いやすいです。 \(2\)直線の交点が,両直線の性質を併せ持つことに注目します。


これらに加えて,数学Aで新たに学んだ共点条件がチェバの定理の逆です。

チェバの定理の逆

\(\triangle\mathrm{ABC}\)の辺\(\mathrm{BC}\)\(\mathrm{CA}\)\(\mathrm{AB}\)とその延長上にそれぞれ点\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)があるとする。 これが次の【条件】を全て満たすとき,\(\mathrm{AP}\)\(\mathrm{BQ}\)\(\mathrm{CR}\)は共点である。(\(1\)点で交わる。)


【条件】

\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)のうち,\(\triangle\mathrm{ABC}\)の辺上にあるのは,\(1\)点または\(3\)点である。

\(\mathrm{AP}\)\(\mathrm{BQ}\)\(\mathrm{CR}\)のうち,\(2\)本が交わる。

③ 次の式が成り立つ。

\( \begin{align} \textcolor{green}{\displaystyle\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}} \cdot \textcolor{red}{\displaystyle\frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}} \cdot \textcolor{blue}{\displaystyle\frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}} = 1 \end{align} \)

いつ見てもややこしいのですが,大事なのは図の状況を頭に入れることです。 この図の状況を言葉で説明すると複雑になるのですが,図の状況はそこまで難しくはありません。

線分の比をとるので,各線分の長さやその比が分かっている場合に便利な定理です。 線分の比は三角形の相似を考えたり,面積比を考えることで得られる場合が多いです。

ちなみに,\(3\)\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)が三角形の辺上にある場合に限定すれば,この定理の内容を簡単に表せます。 条件①,②を明らかに満たすので,条件③だけで済むのです。

チェバの定理の逆(簡易版)

\(\triangle\mathrm{ABC}\)の辺\(\mathrm{BC}\)\(\mathrm{CA}\)\(\mathrm{AB}\)上にそれぞれある点\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)を考える。

これが次の式を満たすとき,\(\mathrm{AP}\)\(\mathrm{BQ}\)\(\mathrm{CR}\)は共点である。

\( \begin{align} \textcolor{green}{\displaystyle\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}} \cdot \textcolor{red}{\displaystyle\frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}} \cdot \textcolor{blue}{\displaystyle\frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}} = 1 \end{align} \)

先ほどの完全版と比べて,この簡易版は一般性が失われますが,圧倒的に覚えやすいです。 少なくともこちらは覚えておきましょう。

共線の証明

いくつかの点が一直線上にあるとき,それらの点を共線であるというのでした。 \(3\)点が共線であることを示す方法を確認しましょう。

共線を示すには,共線であるための条件,すなわち共線条件を把握しておく必要があります。 代表的な共線条件は\(4\)つあり,\(3\)つは中学レベルです。

共線条件(中学レベル)

\(3\)点が次のいずれかを満たすとき,それらは共線である。

\(2\)点を結ぶ直線上にもう\(1\)つの点がある。

\(2\)点ずつを結んでできる\(2\)直線が平行である。

\(3\)点のなす角が\(180^{\circ}\)である。

①と②は,共点条件と同じく,\(3\)点を同時は考えず,\(2\)つずつのペアで考えるものです。 ②は\(2\)点ずつで作った直線が一致することを示すための条件ですが,これらは少なくとも\(1\)点を共有しているので,平行でさえあれば一致するのです。

③は共線条件ならではで,使いやすいです。 \(3\)\(\mathrm{A}\)\(\mathrm{B}\)\(\mathrm{C}\)がこの順で並ぶとき,\(\mathrm{B}\)の周りの角度を考えれば良いですね。


これらに加えて,数学Aで新たに学んだ共線条件がメネラウスの定理の逆です。

メネラウスの定理の逆

\(\triangle\mathrm{ABC}\)の辺\(\mathrm{BC}\)\(\mathrm{CA}\)\(\mathrm{AB}\)とその延長上にそれぞれ頂点でない点\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)があるとする。 これが次の【条件】を全て満たすとき,\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)は共線である。(同一直線上にある。)


【条件】

\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)のうち,\(\triangle\mathrm{ABC}\)の辺上にあるのは,\(0\)点または\(2\)点である。

② 次の式が成り立つ。

\( \begin{align} \textcolor{green}{\displaystyle\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}} \cdot \textcolor{red}{\displaystyle\frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}} \cdot \textcolor{blue}{\displaystyle\frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}} = 1 \end{align} \)

ややこしいのですが,チェバの定理の逆よりはシンプルです。 こちらも,図の状況を頭に入れておくことが重要です。 これを言葉にするからややこしいのです。

線分の比をとるので,各線分の長さやその比が分かっている場合に便利な定理です。 チェバの定理の逆と同様ですね。

共円の証明

いくつかの点が同一円周上にあるとき,それらの点を共円であるというのでした。 \(4\)点が共円であることを示す方法を確認しましょう。

(ちなみに,三角形には必ず外接円が存在することから,共線でない\(3\)点は必ず共円です。)

共円を示すには,共円であるための条件,すなわち共円条件を把握しておく必要があります。 代表的な共円条件は\(3\)つあり,\(1\)つは中学レベルです。

円周角の定理の逆(中学レベル)

\(2\)\(\mathrm{X}\)\(\mathrm{Y}\)が直線\(\mathrm{AB}\)に対して同じ側にあり,次が成り立つとき,\(4\)\(\mathrm{A}\)\(\mathrm{B}\)\(\mathrm{X}\)\(\mathrm{Y}\)は共円である。 (同一円周上にある。)

\( \begin{align} \angle \mathrm{AXB} = \angle \mathrm{AYB} \end{align} \)

これは言葉だけ見ると難しそうですが,要は円周角に相当する角が等しければOKという話です。 円周角の定理はよく使いますから,頭に残りやすいでしょう。


これに加えて,数学Aで新たに学んだ共円条件を確認しましょう。 まずは四角形が円に内接する条件です。

四角形が円に内接する条件

次のいずれかが成り立つ四角形は,円に内接する。 (その\(4\)頂点は共円である。)

  1. 対角の和が\(180^{\circ}\)である。
  2. 内角とその対角の外角が等しい。

共円を示す問題では,この定理の出番が多いです。 線分の長さやその比と比べると,角度の情報は得やすいからです。

もうひとつ数学Aで新たに学んだのは,方べきの定理の逆です。

方べきの定理の逆

\(2\)つの線分\(\mathrm{AB}\)\(\mathrm{CD}\)またはその延長の交点を\(\mathrm{P}\)とする。

このとき,次の式が成り立つならば,\(4\)\(\mathrm{A}\)\(\mathrm{B}\)\(\mathrm{C}\)\(\mathrm{D}\)は共円である。 (同一円周上にある。)

\( \begin{align} \textcolor{red}{\mathrm{PA} \cdot \mathrm{PB}} = \textcolor{blue}{\mathrm{PC} \cdot \mathrm{PD}} \end{align} \)

こちらは角度の情報を使わず,線分の長さやその比の情報を使います。 そのような情報が揃うときには,この定理を使いましょう。

接線の証明

最後に,ある直線が,ある円の接線であることを示す方法を確認しましょう。 代表的な方法は\(3\)つあり,\(1\)つは中学レベルです。

接線の証明(中学レベル)

円周上の点を通る直線が,その点を通る半径に垂直であるとき,この直線はこの円の接線である。

この定理の逆の「円の接線はその接点を通る半径に垂直」も重要です。 あわせて使いこなせるようにしましょう。


これに加えて,数学Aで新たに学んだ定理を確認しましょう。 まずは接弦定理の逆です。

接弦定理の逆

\(\mathrm{O}\)の円周上に\(3\)\(\mathrm{A}\)\(\mathrm{B}\)\(\mathrm{C}\)がある状況を考える。

\(\mathrm{A}\)を通る直線上の,弦\(\mathrm{AB}\)に関して\(\mathrm{C}\)と反対側に点\(\mathrm{X}\)をとり,次の等式が成り立つとき,この直線は円\(\mathrm{O}\)の接線である。

\( \begin{align} \angle\mathrm{BAX} = \angle\mathrm{ACB} \end{align} \)

これも定理の内容だけ見るとややこしいです。 図形を文字だけで表現するので,無理もありません。 やはり図の状況を頭に入れることが重要で,そもそも接弦定理が重要な定理ですから,必ずこの図を頭に入れてください。

この定理は角度の情報によって,接線であることを示すものです。 角度の情報が多く得られる場合に使えます。

もうひとつ数学Aで新たに学んだのは,方べきの定理の逆です。 共円条件でも出てきましたが,接線の証明にも使えるバージョンがあります。

方べきの定理の逆

線分\(\mathrm{AB}\)の延長上の点\(\mathrm{P}\)と,直線\(\mathrm{AB}\)上にない点\(\mathrm{T}\)について考える。

このとき,次の式が成り立つならば,直線\(\mathrm{PT}\)\(3\)\(\mathrm{A}\)\(\mathrm{B}\)\(\mathrm{T}\)を通る円の接線である。

\( \begin{align} \textcolor{red}{\mathrm{PA} \cdot \mathrm{PB}} = \textcolor{blue}{\mathrm{PT}^2} \end{align} \)

こちらは角度の情報を使わず,線分の長さやその比の情報を使います。 そのような情報が揃うときが,使いどころです。

各定理の「条件」を理解していれば,いつどの定理が使えそうか分かります。 角度の情報を使うもの,線分の長さの情報を使うものなど,各定理の使いどきを心得ておきましょう。

確認問題

そんなに難しくはありませんが,平面図形の集大成感のある,すごそうな定理を証明しましょう。 九点円というものについてです。

\(\triangle\mathrm{ABC}\)について,次のように色々な点をとります。

① 各頂点から対辺に垂線\(\mathrm{AX}\)\(\mathrm{BY}\)\(\mathrm{CZ}\)を下ろし,垂心\(\mathrm{H}\)をとる。

② 各辺\(\mathrm{BC}\)\(\mathrm{CA}\)\(\mathrm{AB}\)の中点をそれぞれ\(\mathrm{L}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{N}\)とする。

③ 線分\(\mathrm{AH}\)\(\mathrm{BH}\)\(\mathrm{CH}\)の中点をそれぞれ\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)とする。

このとき,\(9\)\(\mathrm{X}\)\(\mathrm{Y}\)\(\mathrm{Z}\)\(\mathrm{L}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{N}\)\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)が共円であることを証明しましょう。

簡単のため,\(\triangle\mathrm{ABC}\)は鋭角三角形とし,上図の状況で考えます。 次の問いに答えてください。

  1. 四角形\(\mathrm{NMRQ}\)が平行四辺形であることを証明してください。

  2. 四角形\(\mathrm{NMRQ}\)が長方形であることを証明してください。

  3. \(6\)\(\mathrm{N}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{R}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{Y}\)\(\mathrm{Z}\)が共円であることを証明してください。

  4. \(9\)\(\mathrm{X}\)\(\mathrm{Y}\)\(\mathrm{Z}\)\(\mathrm{L}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{N}\)\(\mathrm{P}\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{R}\)が共円であることを証明してください。

答え

\(9\)点の共円を証明するのは大変そうですが,小問を順に解いていけば難しくはありません。 ただ情報量が多いので,うまく図形を抜き出して整理する必要があります。


  1. \(\mathrm{N}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{R}\)\(\mathrm{Q}\)は,どれもある線分の中点です。 三角形と中点があるときは,中点連結定理チャンスです。

    まず\(\triangle\mathrm{ABC}\)に注目しましょう。 中点連結定理より,次が成り立ちます。

    \( \begin{align} &\mathrm{BC} = 2\mathrm{NM} \\[5pt] &\mathrm{BC} /\!/ \mathrm{NM} \end{align} \)

    次に\(\triangle\mathrm{HBC}\)に注目しましょう。 中点連結定理より,次が成り立ちます。

    \( \begin{align} &\mathrm{BC} = 2\mathrm{QR} \\[5pt] &\mathrm{BC} /\!/ \mathrm{QR} \end{align} \)

    以上から,次が成り立ちます。

    \( \begin{align} &\mathrm{NM} = \mathrm{QR} \\[5pt] &\mathrm{NM} /\!/ \mathrm{QR} \end{align} \)

    これで,四角形\(\mathrm{NMRQ}\)について,\(1\)組の対辺が平行であり,長さが等しいことが分かったので,これは平行四辺形です。

  2. 長方形とは,内角がすべて等しい,つまり内角がすべて直角である四角形です。 \(\angle\mathrm{QNM}\)が直角であることを証明しましょう。

    先ほど確認した通り,\(\mathrm{BC} /\!/ \mathrm{NM}\)ですから,\(\mathrm{NQ} /\!/ \mathrm{AX}\)を示せば,\(\angle\mathrm{QNM}\)\(\angle\mathrm{AXB}\)と同じく直角であることが分かります。 そのためにも,やはり中点連結定理が役立ちます。

    \(\triangle\mathrm{ABH}\)に注目しましょう。 中点連結定理より,\(\mathrm{NQ} /\!/ \mathrm{AH}\)が成り立ちます。

    したがって,\(\mathrm{NQ} /\!/ \mathrm{AX}\)であり,\(\angle\mathrm{QNM}\)が直角であることも分かりました。

    一応確認しておくと,直線\(\mathrm{NM}\)\(\mathrm{BC}\)\(\mathrm{NQ}\)\(\mathrm{AX}\)で囲まれる四角形が平行四辺形になるので,その対角が等しいことから分かります。

    四角形\(\mathrm{NMRQ}\)は平行四辺形でしたから,同位角・錯角・対頂角による角の移動より,そのすべての内角が直角であることが分かります。 したがって,四角形\(\mathrm{NMRQ}\)は長方形です。

  3. 四角形\(\mathrm{NMRQ}\)は長方形ですから,対角の和が\(180^{\circ}\)になるので,これは円に内接します。 これを円\(\mathrm{O}\)とします。

    さらに\(\angle\mathrm{QNM} = 90^{\circ}\)であることから,タレスの定理の逆より,弦\(\mathrm{QM}\)が円\(\mathrm{O}\)の直径であることが分かります。

    タレスの定理より,弦\(\mathrm{QM}\)に対する円周角はすべて直角です。 ここで,弦\(\mathrm{QM}\)に対する円周角に相当する角である\(\angle\mathrm{QYM}\)も直角ですから,円周角の定理の逆より,\(\mathrm{Y}\)もこの円周上の点であることが分かります。

    全く同様の議論で,\(\mathrm{NR}\)も直径であり,\(\angle\mathrm{NZR}\)が直角であることから,\(\mathrm{Z}\)も円\(\mathrm{O}\)の周上の点であることが分かります。 以上から,題意が示されました。


    上記の議論での円周角の定理の逆について,補足しておきます。 円\(\mathrm{O}\)の周上の,弦\(\mathrm{QM}\)に関して点\(\mathrm{Y}\)と同じ側に任意の点\(\mathrm{Y}'\)をとりましょう。

    \(\mathrm{Y}\)\(\mathrm{Y}'\)が線分\(\mathrm{QM}\)に関して同じ側にあり,\(\angle\mathrm{QYM}\)\(\angle\mathrm{QY}'\mathrm{M}\)がともに直角であり等しいので,円周角の定理の逆により,\(4\)\(\mathrm{Q}\)\(\mathrm{M}\)\(\mathrm{Y}\)\(\mathrm{Y}'\)が共円であることが分かります。

    このような議論により,円の直径\(\mathrm{AB}\)に対し,\(\angle\mathrm{A}\Box\mathrm{B}\)が直角ならば,点\(\Box\)が円周上の点であるといえるのです。

  4. 一度どこまで共円を示せたか,整理します。 長方形\(\mathrm{NMRQ}\)に注目することで,次図の赤い点が共円であることを示せました。 これらの点を通る円を円\(\mathrm{O}\)としました。

    同様に四角形\(\mathrm{NLRP}\)も長方形であり,全く同様の議論により,次図の青い点が共円であることも分かります。 これらの点を通る円を円\(\mathrm{O}'\)としましょう。

    \(\mathrm{O}\)と円\(\mathrm{O}'\)が一致することを示したいですね。 そのために,これらの情報を合わせると,次図のようになります。 どちらの円周上にもある点を緑の大きな点で表しています。

    つまり,円\(\mathrm{O}\),円\(\mathrm{O}'\)はどちらも\(\triangle\mathrm{NZR}\)の外接円であり,同一の円であることが分かりました。 したがって,これら\(9\)点はすべて共円です。


    もうひとつ別の見方からも証明してみましょう。 長方形\(\mathrm{NMRQ}\)の対角線である\(\mathrm{NR}\)は,円\(\mathrm{O}\)の直径でした。 また,\(\mathrm{NR}\)は長方形\(\mathrm{NLRP}\)の対角線でもあるので,円\(\mathrm{O}'\)の直径でもあります。

    両者の直径が一致するということは,円の中心も弦\(\mathrm{NR}\)の中点であり一致します。 もちろん半径もともに\(\displaystyle\frac{1}{2}\mathrm{NR}\)であり一致しますから,円\(\mathrm{O}\)と円\(\mathrm{O}'\)は一致します。 したがって,題意の\(9\)点は共円です。